図解でサーフィン用語を紹介!
慣れないとなかなか意味が解らないサーフィン用語を一挙公開!
波やサーフボードに関する用語、ライディング・技の名前など、図や画像で解りやすく紹介しています。
サーフィン用語は、聞き慣れない英語ばかりですが、自然に使えるとかっこいいですね!
意味をしっかり理解して、正しく使いましょう!
(英)と表示されているのは英語圏で使う表現です。
日本で使われるサーフィン用語と英語はほとんど同じですが、若干違う言い方をするものもあります。
日本で言うドルフィンスルーは、海外ではダックダイブと言います。
日本で言うスープは、海外ではホワイトウォーターと言います。
「ピーカンでオフショア吹いてる面ツルな海で、グランドスウェルの三角波に乗りたいですw」
【図解】
サーフィン用語集
【目次】
ブレイク(Break)= 波が割れる・崩れる事。主に海底の岩や砂、周りの地形に反応して波がブレイクする。
サーフポイント = (英)Surf Spot = サーフィンに適した波が崩れるエリア。広く海岸の名前で呼ばれたり、特定の目印の名前だったり、シークレットポイントだったり、色んなサーフポイントがあり、日本全国には700ヶ所を超えて存在します。
ビーチブレイク(Beach Break)= 海底が砂で形成された、初心者にもおすすめのサーフポイントです。ビーチでは、ブレイクが一ヶ所に定まりにくい。また、大雨等により運ばれてくる大量の土砂が積もった時や、台風などの強いうねりで海底の砂が流された時など、地形が変化しやすい。
リバーマウス(River Mouth)= 川の河口の海底に堆積する土砂等で形成された、中上級者向きのサーフポイントです。大雨等により運ばれてくる大量の土砂が積もった時や、台風などの強いうねりで海底の砂が流された時など、地形が変化しやすい。しかし、常に土砂が流れてくるため再び堆積し、地形が戻って良質なサーフポイントとなりやすい。川幅が広く、街中を通ってくる川の河口は、砂が溜まり、ビーチブレイクが形成されやすい。河口からすぐ近くに、山や谷がある場合は、大きなままの石が流れ着いてきやすいため、玉石と呼ばれるリーフブレイクが形成されやすい。
リーフブレイク(Reef Break)= 海底が岩や珊瑚礁で形成されているサーフポイント。上級者向きのサーフポイントです。初級者や中級者には危険ですのでサーフィンは控えましょう。ビーチブレイクと異なり、地形が変化しないので、同じ波がブレイクする。
ポイントブレイク(Point Break)= 一定の場所で常に同じブレイクする波。主にリーフのポイントで、特定の岩等に反応して規則正しくブレイクする。
ショアブレイク(Shore Break)= 海岸近くでブレイクする波。水深が浅く、サーフィンには不向きです。
スウェル(Swell)= うねりの事。海面の波動。
グランドスウェル(Grand Swell)= 台風によって発生する波。 日本では、7~10月にかけては多くの台風が接近し、上級者向きのパワフルな波を届けてくれます。8月は発生数では年間で一番多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路をとることが多く、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。9月~10月にかけては、最もグランドスウェルが届きやすい季節です。台風通過後の太平洋側では、もっともサーフィンに適した波である「ウネリは強くオフショアにより面が整えられた状況」になりやすいです。しかし、ウネリはとても強くカレントの流れも速いため、中級者以下は台風の際のサーフィンは控えましょう。
ピーク(Peak)= 波が一番最初に崩れてくる部分、波の頂点。
リップ(Lip)= 波が崩れてくる先端。
トップ(Top)= 波の上部。⇔ボトム
ショルダー(Shoulder)= 波が次にブレイクしてくる部分。ここが長く先まで張っていると横に早く走ることができ、色んなアクションにつなげやすくなります。
パワーゾーン(Power Zone)= (英)Pocket/Curl = 波の中で最も力がある場所。
フェイス(Face)= 海面の斜面部分、波の面。ボードで滑ることができる部分。≒ (英)Wall
ボトム(Bottom)= (英)Trough = 波の下部。⇔トップ
レギュラーの波 = ライトブレイク = (英)Right-Hand Wave = 海から陸に向かって右側に崩れていく波。⇔グーフィーの波
グーフィーの波 = レフトブレイク = (英)Left-Hand Wave = 海から陸に向かって左側に崩れていく波。⇔レギュラーの波
チューブ(Tube)= バレル(Barrel)= グリーンルーム = ブレイクした波が筒の様になった状態。ホレた波のリップが波の斜面との間に作り出す空間。
インパクトゾーン(Inpact Zone)= 波の崩れたリップが、ボトムの海面に降ってくる場所。大きな波のインパクトゾーンになると、パドル中に喰らうと相当なダメージを負うため、直撃をさけるべく早めにドルフィンか、時にはボードを手放して海底に向かって潜り回避します。
スプレイ(Spray)= 波から出る水しぶき。鋭いターン等の時に空中に飛ぶ水しぶきもスプレイと言います。
スープ (Soup)= (英)White Water = 波がブレイクした後の白い気泡を伴って向かってくる波。岸に向かって真っ直ぐテイクオフして進むことはできますが、横に走ることは難しい。波に押される感覚や海面を滑る感覚がつかめるので、初心者の方にはテイクオフの練習におすすめです。
セット(Set)= 波には周期があり、分厚くてしっかりとしたウネリが、まとまって3本~5本位くることがあります。それらをまとめてセットといいます。
ミドル(Middle)= セットの様にたまにくる大きな波ではなく、一定のサイズでコンスタントにブレイクしている波。
インサイド(Inside)= 海の中で岸に近い所。⇔アウトサイド
アウトサイド(Outside)= 海の中で沖側。⇔インサイド
グラッシー(Glassy)= 面ツル = 無風の時に、海面が鏡のようになめらかになる状態。サーフィンに適した状態。⇔チョッピー
チョッピー(Choppy)= 風などが絶えず変わる不安定な状態。強いオンショアの時に、波やパワーゾーンが乱されまとまらず、面もざわざわしていて滑りにくい、板がぶれる。⇔グラッシー・面ツル
ホレている = ホロー(Hollow)= 直訳すると、空洞やくぼみという意味。波がカールしている状態。リップまでホレてくるとチューブになります。波が深く反り立った波。⇔マッシー
マッシー(Mushy)= 直訳すると、形が崩れてドロドロという意味。斜面が緩やかな厚い波。⇔ホロー
メロウ(Mellow)= 直訳すると、柔らかい・優しい・心地よいという意味。穏やかにゆっくりブレイクするパワー・スピードのない波。まったりと落ち着いた気分や雰囲気等の状況に使用される事もあります。
たるい = 波にスピードやパワーがない状態、パワーゾーンが狭く加速できない。
厚い = 波の斜面(面の角度)がゆるやかで波がブレイクしにくい。
フラット(Flat)= ノーサーフ(No Surf)= 海面が平らで波が無い状態。
ダンパー(Dumper)= 直訳すると、まとめて投げ捨てる・どさっと落とすという意味。一斉に幅広くブレイクする波。横に走ることができないためサーフィンには適さない波。
クローズアウト(Closeout)= 波が大きすぎたり、風が強すぎてサーフィンが出来ない状態。ビーチブレイクは比較的クローズアウトしやすい。略してクローズとも言われます。
カレント(Current)= 離岸流(Rip Current)= 沖だし = 海の中で発生する川のような潮の流れ。主に海岸から沖に向かって流れる離岸流の事を指しますが、海岸に平行して流れる場合もあります。上級者はカレントを利用して沖に出たりしますが、初心者はカレントに近づかないよう注意しましょう。(参考外部リンク:銚子海上保安部 離岸流について)
バックウォッシュ(Backwash)= 通常の沖から岸に向かう波とは反対の、岸から沖に向かって跳ね返ってくる波。波同士がぶつかり海面が乱される。
シャロー(Shallow)= 水深が浅い事。沖縄の波は、ほとんどがシャロー(海底が浅い)なリーフブレイク(海底がサンゴ)で、潮が満ちている時(潮位100cm以上)しかサーフィンできず、潮汐チェックは必須です。
遠浅(とおあさ)= 岸から遠くまで水深が浅く続いた地形。⇔ドン深
ドン深(どんぶか)= 海底の水深が急に深くなっている地形。⇔遠浅
サンドバー(Sandbar)= 海底に堆積した砂。うまく形が整うと上質なブレイクを生み出すが、海流の影響で変化しやすい。
リーフ(Reef)= 岩礁・サンゴ礁の事。更に、海底の岩場・玉石・海面に出ている岩場等のポイントも含めて、広い意味でリーフに含まれます。
ピーカン = 雲一つない快晴。
オフショア(Offshore)= 陸から海に向かって吹く風。強く吹くと海面を乱してしまうが、適度な強さだと海面をスムーズにならし、波がブレイクするのを防ぎ、斜面をキープしてくれる。
オンショア(Onshore)= 海から陸に向かって吹く風。強く吹くと海面を乱してしまう。
サイドショア(Sideshore)= 岸と平行に吹く風。
ロータイド(Low Tide)= 干潮。
ハイタイド(Hi Tide)= 満潮。
タイドグラフ(Tide Graph)= タイドチャート(Tide Chart)= 潮見表 = 潮汐表 = 潮位表
ノーズ(Nose)= ボードの先端、スピードがついている時やホレた波での制御性に影響します
デッキ(Deck)= サーフボードに自分の両足を置く面です。デッキの中心辺りにワックス(WAX)を塗り、前足が滑らないようにします。後ろ足はデッキパッドにの上に置き、ターンの際の基点にして板の方向を変えたり、海中に踏み込んでブレーキをします。
レール(Rail)= ボードの淵、ターン中に海面に食い込ませ反発力を得る。レールの形状や厚みによって、ロー・ミディアム・ボキシー等の形状があります。
ボトム(Bottom)= 海面と接する一番大きな面であるため、水流をコントロールし、スピードや直進性・回転性等の性能に大きく影響します。
テール(Tail)= ボードの尾、ターンの時に踏み込んで海面に沈め、テールを軸にして向きを変えるのに使用します。ターンの時の操作性や、ライディング中の直進性・回転性に大きく影響します。
ロッカー(Rocker)= サーフボードの反り返りの確度。スピードがついている時の制御性や、ホレた波での制御性に影響します。鋭角なターンやホレた波に対応するためのサーフボードは、ロッカーが強くなっています。ロッカーが強いと前後の体重移動が滑らかになり、ターン等の機動性が高まります。安定性・直進性という意味では下がります。ロッカーの強いボードは反対に、トロ厚い波(波の斜面の角度が緩い波)では波のパワーを受けにくく、加速しにくくなります。
長さは、レングス(LENGTH)、
幅は、ワイズ(WIDTH)、
厚みは、シックネス(THICKNESS)と言い(※2)、
フィート(ft・′)・インチ(inch・″)で表現します。(ヤード・ポンド法)(※3)
(※2 日本では「レングス・ワイズ・シックネス」とは言わず、普通に「長さ・幅・厚み」と話すことが多いです。)
(※3 フィート・インチではなく、わかりやすくcmで表現する事はありますが、サーフボード自体には全て「フィート・インチ(〇′〇″)」で記載されています。)
浮力は、ボリューム(VOLUME)と言い、リッター(LITER・L)で表現します。
(CL値=キュービックリットル=平方リットル=容積の意味)
フィン(Fin)= サーフボードのボトム(海面に接する面)に付いている舵です。サーフボードに直進性と安定性を生み出し、サーフボードの性能に大きく影響します。現在のショートボードは、futures(フューチャーフィン)とFCSⅡ(エフシーエスツーフィン)のどちらかのフィンメーカーが採用されています。
デッキパッド(Deck Pad)=(英)Traction Pad= サーフボードのデッキ(足をつく面)で後ろ足が滑らないようにするために使用します。サーフボードを購入した時は、ワックス(前足の滑り止め用の蝋)が付いていない状態で最初にデッキパッドを貼ります。
リーシュカップ(Leash Cup)= リーシュロックと言う紐を通せるカップ。リーシュロック(丈夫な紐)を通して輪っかを作り、この輪っかにリーシュコードを繋ぎます。
サーフボードやフィン、デッキパッド等、個別のサーフグッズ紹介ページにてさらに詳しく紹介しています。是非お役立てください。
パドリング(Paddling)= サーフボードの上で、腹這いの状態で手で漕いで前に進む動作のこと。サーフィンの上手さとパドリングの上手さはほぼ比例します。
ゲッティングアウト(Getting Out)= エントリー = 岸からパドリングでブレイクポイントに向かうこと、沖に出ること。
波待ち = 沖を向いてサーフボードに座り、沖から向かってくる波をチェックします。ブレイクする波をよく観察して、波の形状やピークを見極めます。波待ちの体勢は、サーフボードの中心からやや後ろに座り、レールを握って、両手とお尻の3点でバランスをとります。海面下では足で掻いてバランスをとり、ヒザから下を回転させて体の向きを調整します。
ドルフィンスルー = (英)Duck Dive = 向かってくる波に対して、タイミングを合わしてサーフボードと身体を沈め、波の下に潜って波の力をかわす事。ダックダイブともいいます。日本ではドルフィン、海外ではダックダイブと言うのが一般的です。
テイクオフ(Take Off)= パドリングの体勢からスタンディングへの動作、波に乗る事、ボードの上に立ち上がる事。最も基本的なテクニックですが、技術と経験の差が出るテクニックです。一番波が反り立っている所から滑り出すので、 最もパワーがありスリリングで楽しい瞬間です。
レギュラーフッター(Regular Footer)= 進行方向に対して左足が前、右足が後ろになるスタンスの人。レギュラーフッターがレギュラーの波に乗ると、波を見ながらのライディングになるのでアクションしやすい。⇔グーフィーフッター
グーフィーフッター(Goofy Footer)= 進行方向に対して右足が前、左足が後ろになるスタンスの人。グーフィーフッターがグーフィーの波に乗ると、波を見ながらのライディングになるのでアクションしやすい。⇔レギュラーフッター
(サーフィンでは、波とスタンスの両方に対してレギュラー・グーフィーという呼び方をします。どちらの事を指すのか、混同しないように注意・慣れが必要です。)
フロントサイド(FrontSide)= サーファーが波の方を向いてライディングすること。⇔バックサイド
バックサイド(BackSide)= 沖に背を向けてライディングすること。⇔フロントサイド
ボトムターン(Bottom Turn)= 波のボトム(波の下部)でターンすること。
トップターン(Top Turn)= 波のトップ(波の上部)でターンすること。
カットバック(Cutback)= 180°反対方向へターンして、波のブレイクしているところへ戻ること。
フローター(Floater)= 崩れてくる波のリップに乗り上げて、その上を滑るテクニック。
ローラーコースター (Roller Coaster)= 進行方向の向かい側から崩れてくるリップやスープに、ボードのボトム面を当て込み、崩れる波に合わせてトップからボトムに降りるテクニック。ダンパーなコンディションで、ライディングの終了時によく使われるテクニック。
リッピング(Ripping)= 波の崩れるリップにサーフボードを当ててターンすること。
ストール(Stall)= ライディング中に進行方向の後ろ側に体重をかけて、サーフボードのテールを波に食い込ませて減速し、波の速度に合わせるテクニック。
チューブイン・チューブライディング(Tube Riding)= チューブの中をサーフィンする高度なテクニック。
エアーリアル (Aerial)= サーフボードと共に波から空中に飛び出し、再び波に着地するテクニック。
スプレイ(Spray)= 波から出る水しぶき。鋭いターン等の時に空中に飛ぶ水しぶきもスプレイと言います。大きな弧を描くダイナミックなスプレイは派手でかっこいい!
プルアウト(Pull Out)= ライディングを中止し波の裏側に逃げるテクニック。ライディング中の波から離脱すること。自分の意志でライディングを中断し、波の裏側へ行くこと。⇔ワイプアウト
アイランドプルアウト(Island Pull Out)= チューブ等のホレた波のフェイスに、ノーズから体と一緒に波の中に突っ込んで、波の裏へプルアウトするテクニック。
ワイプアウト(Wipeout)=ライディング中やテイクオフの際に、自分の意志ではなくサーフボードから落ちてしまうこと。⇔プルアウト
パーリング(Pearling)= ノーズが海面に突き刺さり失速すること。テイクオフする時に足からひっくり返されること。頭から海面に突っ込みその後波に揉まれる。
ドロップイン(Drop in)= 前乗り = すでに他のサーファーが乗っている波に後からテイクオフすること。ルール違反で危険な行為。
シェイパー(Shaper)= サーフボードを造る職人。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
当ページが皆様のサーフィンライフのお役に立てれば幸いです。
サーフィンを始める初心者の方へ、
最初に揃える道具の紹介や、初期費用の相場、適正な時期などを紹介しています。
サーフィンを始めるのに年齢は関係ありません。
みんな自分のペースで、自分のレベルに合わせた波でサーフィンしています。
サーフィンのコツは、何度も挑戦し、失敗も含めて経験値を増やす事です。
色んな波に乗り、何度も経験を積めば積むほど、テイクオフのスピードや精度が高まります。
テイクオフが目標というサーフィン初心者へ。
サーフィンを始める方にとって一番知りたいテイクオフまでの流れ。
ここでは海に入る前から波に乗るまでを、丁寧にわかりやすく解説しています。
スケボー(カーヴァー)をすると、サーフィンの時のアップスやターンの感覚が鍛えられ、バランス感覚が良くなります。
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