【サーフグッズ紹介】

サーフボードのサイズ目安と選び方



サーフグッズ紹介-サーフボードのサイズ目安と選び方

サーフボードのサイズ目安は体重やレベルによって変わります。

更に、レールの厚みやテール形状等のボードデザイン、波の大きさや形により、目安となる長さも変わってきます。

 

長さ・幅・厚みによる影響を理解し、乗りたい波や自分のスタイルにあったサーフボードを見つけましょう。

 



①サーフボードのサイズ・浮力の表記・読み方

サーフグッズ紹介 サーフボードのサイズ目安と選び方 サーフボードのサイズ・浮力の表記・読み方

サーフボードのサイズは、日本でも「フィート・インチ」で表示する事が共通認識されています。

浮力は「リッター」で表示されてます。

 

長さはレングス(LENGTH)幅はワイズ(WIDTH)厚みはシックネス(THICKNESS)と言い(※1)、

フィート(ft:′)・インチ(inch:″)で表現します。(ヤード・ポンド法:1ft=30.48cm・1inch=2.54cm)(※2)

 

(※1 日本では「レングス・ワイズ・シックネス」とは言わず、普通に「長さ・幅・厚み」と話すことが多いです。)

(※2 フィート・インチではなく、わかりやすくcmで表現する事はありますが、サーフボード自体には全て「フィート・インチ(〇”〇’)」で記載されています。)

 

浮力はボリューム(VOLUME)と言い、リッター(LITER:L)で表現します。

(CL値=キュービックリットル=平方リットル=容積の意味)

 

サーフボードをよく見ると、どこかに「5′8″ × 19 1/8″ × 2 7/16″  27.2L」等と数値が書かれていますが、

これは「長さ5ft8inch(=172.72cm) × 幅19と1/8inch(=48.58cm) × 2と7/16inch(=6.19cm)  浮力27.2リッター」という意味になります。

 


②サーフボードの長さの目安

サーフグッズ紹介 サーフボードの長さの目安

ショートボード=~6ft6inch(約198cm)。最も競技人口が多く人気のスタイル。

ファンボード(ミッドレングス)=6ft6inch~9ft。テイクオフがしやすく、ターン等のカービングも楽しめる。

ロングボード=9ft(約274cm)~。パドルが楽で小さなウネリだけでもサーフィンできる浮力があり、お父さんの世代に人気。

ボディーボード=~5ft(約152cm)。乗る波はショートボードと同じですが、腹ばいのまま技を行う等スタイルの違いがあります。

ガン=ビッグウェーブ用。形状はショートボードのような型ですが、長さはロングボード程あります。

 

長さはノーズ(ボードの先端)からテール(ボードの尾)までの長さを表しています。

 

明確な規定はありませんが、~6ft6inch(約198cm)までの長さで、ノーズ(先端)が尖った形状のものを「ショートボード」と呼びます。

 

【ショートボードの長さの目安】

波のサイズや形・ボードの浮力や形状によっても変わってくるので、参考として幅を持ってご覧ください。

サーフグッズ紹介 サーフボードの長さの目安

ショートボードは、身長や体重によりますが一般的には6ft(約182cm)前後の長さが主流で、

プロサーファーは試合で5ft10inch(約178cm)~5ft2inch(約157cm)位の短いハイパフォーマンスボードを使用します。

 

長いサーフボードは、直進性とハイスピード時の安定性に優れ、

海面の荒れた影響を受けにくく、大きくて速い波に適しています。

 

短いサーフボードは、操作性と俊敏性に優れ、小回りが利くためアクションしやすく、

コンパクトでホレた波(深く反り立った波)に適しています。

 


③サーフボードの幅

幅の広いサーフボードは、安定性が高く、浮力が上がるためパドルやテイクオフが早くなります。初級者の方に向いています。

幅の狭いサーブボードは、操作性が良く、浮力が下がるため軽くて俊敏性が良くなります。中上級者に向いています。

 

サーフボードには、小波用・大きな波用・トロ厚い波用・ホレた波用(深く反り立った波)・試合で使うハイパフォーマンスボード等、

各モデル毎にコンセプトがあり、

アウトライン(サーフボードの輪郭)が決まっているため、長くすると幅が広がり、短くすると幅が狭くなります。

(長さ・幅・厚みの縮尺が決まっているので、同じモデルのボードで長さを長くすると、比例して幅広く・分厚く・浮力が上がる。)

 

幅を基準にサーフボードを選ぶという事はなく、浮力を基準にしていくつかのモデルの中から選ぶ場合に、

長いサーフボードなら幅が狭くなり、短いサーフボードなら幅が広くなる、のように反比例します。

(長さがあり幅の狭いボードは早い波に適していて、短く幅の広いボードは寄ってくる波に向いています。)

 


④サーフボードの厚み

サーフグッズ紹介 サーフボードの厚み

厚みがあるサーフボードは、浮力が上がりパドリングやテイクオフが早くなります。初心者の方や小波に向いています。

薄いサーフボードは、浮力が下がり操作性に優れ、ホレた波に適しています。中上級者に向いています。

 

サーフボードの厚みについても、上記の「③サーフボードの幅」と同様に、

小波用・大きな波用・トロ厚い波用・ホレた波用・試合で使うハイパフォーマンスボード等、

各モデル毎にコンセプトがあり、アウトライン(サーフボードの輪郭)が決まっているため、長くすると厚くなり、短くすると薄くなります。

(長さ・幅・厚みの縮尺が決まっているので、同じモデルのボードで長さを長くすると、比例して幅広く・分厚く・浮力が上がる。)

 


⑤サーフボードの浮力

初心者の方は、浮力の高いロングボードやファンボードから始めると、

ボードが波の上で安定しやすいため波に押される感覚も掴みやすく、テイクオフもすぐできるようになると思います。

 

中級者になるまでは、オーバーフロート(適正な浮力よりも浮力を上げる)気味のサーフボード方が沢山波に乗れるので、

サーフィンの楽しさや波に乗る感覚を早く覚えられると思います。

 

サーフボードの浮力については、更に詳しく「サーフボードの適正浮力表」のページにてご紹介しておりますので、是非ご参照ください。

サーフグッズ紹介-サーフボードの適正浮力表

⑥サーフボードのサイズの選び方

サーフグッズ紹介 サーフボードのサイズの選び方

小波用のボードは、長さを短くして低速での操作性を高め、テールを広くして波のパワーを受けやすくして、

中心の幅も広くして浮力や安定性を補う、といったアウトライン(輪郭)が多く採用されます。

 

大きな波用のボードは、長さを長くして高速時の安定性を高め、テールを細くして波のパワーを分散し高速時の操作性を高め、

中心の幅は広く・厚みも厚くして浮力や安定性を保つ、といったアウトライン(輪郭)になります。

 

トロ厚い波用のボードは、厚みをとって浮力を高めて波のパワーを受けやすくして、ロッカーを弱めて更にパワーを受けやすくします。

 

ホレた波用のボードは、厚みを薄くして波への食い込みを良くし、ロッカーを強めて波のパワーをうまく分散させます。

(長さがあり幅の狭いボードは早い波に適していて、短く幅の広いボードは寄ってくる波に向いています。)

 

プロサーファーが試合で使うようなハイパフォーマンスボードは、「短く・幅が狭く・薄く・浮力が無い」ため、

とても不安定な上にパドル力も必要となり、上級者以外にはとても使いにくく感じると思います。

ピーク(波の頂点)がはっきりしていて、ホレた波(深く反り立った波)で、波のサイズ(ムネサイズ以上)があると、「短く・幅が狭く・薄く・浮力が無い」サーフボードの性能を発揮することができます。

 

最初のサーフボード選びは、バランスの取れたスタンダードなモデル(オールラウンドタイプ)がクセが無くておすすめです。

サーフボードを選ぶ際は、自分の適正な浮力を基準に選ぶと失敗しないボード選びができると思います。

 

レール(ボードの淵)・ボトム(波に触れる面)・テール(ボードの尾)の役割と、

様々な形状については、「サーフボード各部位の名称と役割」ページにて更に詳しくご紹介しております。

サーフグッズ紹介-サーフボード各部位の名称と役割

「自分の適正な浮力」を知ることは重要ですが、

自分の適正な浮力を基準に「その波に適した形状のサーフボード」に乗る事で本来の性能を最大限に引き出すことができ、

更に高いパフォーマンスを発揮し、よりサーフィンの上達に役立ちます。

しっかりと波をよく見極め、その波に適したサーフボードを選びましょう。

 

長さ・幅・厚み・ロッカー(反り返りの角度)・レール(ボードの淵)・テール(ボードの尾)・ボトム(海面に接する面)の形状・フィンセッティング等が相互的に補完し合い、それぞれの目的やコンセプトを実現するサーフボード。

常にサーファーの要望に応えてきましたが、

まだまだ進化を続けており、今後も新しい形状や素材の登場が期待されます。

 

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

上記の「サーフボードのサイズの目安と選び方」が皆様のサーフボード選びのお役に立てれば幸いです。

 


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